グローバルリーダー講義

グローバルリーダー講義についてご案内します。

グローバルリーダー講義

 「グローバルリーダー講義」は、 GEfILの必修科目の1つである「GEfIL実践研究」と連続した授業科目で、「GEfIL実践研究」で想定されるいくつかのテーマ群を基にして組み立てられています。世界の第一線で活躍する企業家、国際的専門家等を招き、地球規模で生じる「現実」の問題に対してどのように行動してきたのかなどについて実際の話を聞き、英語での質疑を行います。
  
 このプロセスを通じて、GEfILの学生たちは、地球規模で生じる問題の解決の過程に多面的、実践的な視点から積極的に携わることができます。また、学部後期課程の段階において、自身の進路を見据えつつ、各人が目指すべきグローバル人材像を確立するための一助となることも狙いです。
過去のグローバルリーダー講義(2017年4月5月 第1期生向け)
過去のグローバルリーダー講義(2018年4月5月 第2期生向け)
過去のグローバルリーダー講義(2019年3月 第3期生向け)
過去のグローバルリーダー講義(2020年3月 第4期生向け)

2020年度GEfILグローバルリーダー講義(集中講義)2021.3.25 (木) - 2021.3.29 (月)
 

GEfIL第5期生向けのグローバルリーダー講義は、5日間のオンライン集中講義として実施されました。
この講義は従来東京大学山中寮にての合宿形式を予定していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためオンラインにて開催されました。

今年のテーマは「危機におけるリーダーシップ」でした。今回は基調講演が二本立てで台湾のデジタル大臣オードリー・タン氏、そして東京大学理事でグローバル・コモンズ・センター・ディレクターの石井菜穂子先生(未来ビジョン研究センター教授)にご登壇いただきました。タン氏には、学生が事前に準備した質問を矢継ぎ早に裁いていただき、それぞれの発言が示唆に富む極めて充実した時間でした。石井理事からは人新世(アントロポセン)に突入するにあたり、地球規模の危機を直視することの重要性を説かれました。講演後は、大蔵省から国際通貨基金、世界銀行、財務省の要職を勤めてきた石井先生へのキャリアの質問も含め、学生から質問が相次ぎ、質疑応答の時間はあっという間に過ぎました。基調講演に先立ち、半田純一特任教授によるリーダーシップに関する特別講義が行われ、産業界でのリーダーシップの経験を踏まえたお話をいただきました。

2日目は、デザイン・シンキングの技法を学びました。SAPジャパン株式会社SAP LabsジャパンCOO兼Innovation Office部長の原弘美様からは「危機におけるリーダーシップ」のテーマに即した特別な演習メニューをご用意いただき、学生たちはチームに分かれて議論を行いました。問題の根源を探る方法、具体的なペルソナを立て、危機対応の具体策を練る力を養いました。

本ワークショップは、企画段階から13名の学生が運営委員として参加してくれました。彼らが主体となってチームのテーマ設定や議論の進行を担ってもらいました。コロナ禍でより顕著になっている経済格差、ジェンダー格差など現在の危機に関するテーマについて、学生たちの熱心な議論の成果は、最終日に各チームによる15分程度のプレゼンテーションで披露され、主幹メンターによる講評をいただくこともできました。
 

運営委員の学生たち
 

5日間お疲れ様でした!
 

石井菜穂子先生による基調講演(3月25日)
 

台湾のデジタル大臣オードリー・タン氏による
基調講演 (3月26日)
 

オードリー・タン氏へ寄せられた質問等