トップからのメッセージ

グローバルリーダーを目指す学生の皆さんに向けて、トップからのメッセージを記載しています。

グローバルリーダーとしての力を培う

東京大学総長 五神 真

グローバリゼーションの波の中で、地球規模で生じる課題の解決が求められています。 日本には、この困難な時代に立ち向かい、それを乗り越えていくポテンシャルがあり、東京大学はその先頭に立たなければならないと考えています。 そのため、東京大学で学ぶ皆さんには、世界の様々な人々と協働し、課題解決に率先して取り組むリーダー、世界の様々な人々とその多様な価値観をつなぎ、専門分野を越えて活躍するリーダーとして育ってほしいのです。 このような「グローバルリーダー」は、単に外国語が堪能であるというだけでは不十分です。 確固とした専門の学術的能力を基礎として、コミュニケーション能力、他者と協働する力を備え、地球社会が直面している困難に革新的な解決を提案できる発想力を持たねばなりません。 そのような力をもった若者たちを育成するため、東京大学は産業界のご理解と多大なるご支援を得てこのプログラムを立ち上げました。 国際社会で重要な責任のある役割を担う志を持って、多くの学生がこの挑戦に参加することを期待します。
東京大学総長 五神 真


グローバルな時代のリーダー育成

理事・副学長  白波瀬 佐和子

GLP-GEfILは、「国際社会における指導的人材の育成」を目的とし、特に、高い英語能力と意欲をもった学生を対象とした特別学部プログラムです。2017年、五神総長のリーダーシップのもと、東京大学は未来社会協創推進本部を設置し、「世界の公共性に奉仕する大学」としての使命を謳い、SDGs(持続可能な開発目標)と関連して社会に対する大学の役割の強調と、そのグローバル展開が確認されました。学生の皆さんは、このような東京大学の使命の担い手となり、知の世界拠点を構成する当事者になることが期待されています。単に英語の達人になることではなく、グローバルな視点でしっかり未来を見据えたビジョンをもち、そのビジョンを多様な背景をもつ人々と分かち合えるような、高度知的人材の育成が東京大学の重要な柱の一つです。ひとりひとりが違った強みと想いがあることを活かして、みなさんにとってのグローバルな活動を東京大学は応援します。

グローバルリーダー育成プログラム推進室 担当理事・副学長  白波瀬 佐和子


ひとり一人の力を引き出すために

教授 藤原帰一

東京大学はみなさんに、将来の人生のために役に立つ機会を提供する教育研究機関です。でも、「東京大学」という大学の名前、看板は、日本社会においてある限られた、しかし無視できない信用と影響力を持っています。そのために、自分は東大出身だなどという肩書きに寄りかかって人生を過ごそうとする人も生まれるかも知れない。それでは皆さんは力を伸ばすどころか成長を自ら成長を阻むことにもなりかねません。
ではどうしたらよいか。必要なのは、大学の名前に頼らない力を自分で磨くこと。そして、そのひとつの方法は、「東京大学」という機関と「日本語」という言語に頼ってもどうしようもないところに自分を置くことです。
GLP-GEfILは、学部生を対象として東京大学の展開する特別プログラムです。言語はすべて英語。自分で学ぶ課題を発見しなければならない。さらに、海外の第一級の学術教育機関で行われる短期プログラムに二回にわたって参加する機会が準備されています。皆さんに何かを教え込んだりすることが目的じゃありません。「東京大学」と「日本語」に頼らない、皆さんひとり一人の力を引き出すためにはこの仕掛けが必要なんです。GLP-GEfILによって、自分のなかの潜在力を思い切り引き出してください。
グローバルリーダー育成プログラム室長 藤原 帰一


「東大生」を超える東大生になる

教授 吉見俊哉 

最近、1960年の反安保の運動でデモ隊の一人として国会に突入し、機動隊と正面衝突して命を落とした東大生・樺美智子さんの文章を読んでいたら、彼女が東大に合格した際、ノートにこんなことを書いていたのを知りました。東大に入って「やりたいこと」は、英会話、タイプ、ペン習字、中国語、哲学、討論、読書会、ボート部、母にごちそうすること・・・・・・。そして、「したくないこと」は、「東大生意識をもつこと」。やりたいことが爆発的に増えるのは、受験勉強の抑圧から解放されたからでしょう。でも、したくないことの筆頭は、「東大生意識をもつこと」でした。この感覚は、1970年代に東大に入った私も強く持っていた気がしますし、今もそう考えている東大生は多いのではないでしょうか。東大生なのに東大生意識を拒絶するのは、東大が嫌いだからではありません。そうではなく、外形的な「東大生」に自足することなく、それを超えた何かになろうとする意志の表明なのです。かつてならば、それは「体制」と闘うことや、スポーツや音楽、演劇などの授業以外の分野で名を馳せることだったかもしれません。しかし、学問の権威がすっかり揺らいでいる今だからこそ、逆説的ですが東大生が「東大生」を超える最善の方法は、学問的実践を通じて常識的な枠を突破してグローバルに行動し、発言できる「自由」を獲得することなのです。東京大学のグローバルリーダ育成プログラムは、決して単に東大生の実践的英語力を伸ばすためにあるのではありません。東大生が「グローバル」という梃子の力を借りながら「東大生」という殻を突き破り、東大生以上の存在になっていく道を、私たちは用意しています。受験競争の「勝者」としての「東大生」でいつづけることに飽き足らないすべての東大生のみなさんに、ぜひここに参加していただきたいと考えています。
グローバルリーダー育成プログラム推進室  副室長(渉外担当) 吉見 俊哉


プログラム・ディレクターより

特任教授 リスクティン・ニコラ 

 皆さんが学んでいる東京大学は、日本は言うまでもなくアジアでもナンバーワンの大学であり、世界的にもトップ大学の1つに数えられます。このような環境にある皆さんは、とても優秀で熱意にあふれていることでしょう。そして今、わくわくするような将来への希望の入り口に立っています。もしくは、すでに目標へ向かって進み始めている方もいるかもしれません。将来への希望へ向かって努力することは、皆さんを成長させてくれますし、夢や目標を現実のものとする力を与えてくれます。そして、未来を担うリーダーとしての活躍の場を世界に広げることができるのです。
 既に将来についての明確なビジョンを持っている方も、将来のあり方を模索中の方も、海外での居住・留学経験のある方も、経験はないけれど海外に興味を持っている方も、適切なサポートとチャレンジ精神があれば、夢や目標を実現し、世界に変革をもたらす次世代のリーダーになることが可能です。その第一歩を踏み出す手助けをするために、私たちはGEfILプログラムを創り上げました。GEfILの授業はすべて英語で行われ、かつ世界的に著名な教授陣の指導を直接受けられるという大変ユニークなものです。GEfILの様々な科目を通じて、国際社会において先導的な役割を果たすために必要な能力やスキルを身につけることができます。
 GLP-GEfILのプログラム・ディレクターさらには熱心な教育者、学生のよき相談役として、プログラム全体のガイダンス、「実践研究」PHASE 1の指導、サマー/ウィンタープログラムへの出願のサポート等で、GEfIL履修生の皆さんの支援に力を尽くしていきます。
グローバルリーダー育成プログラム推進室 副室長(教育担当) リスクティン・ニコラ