トップからのメッセージ

グローバルリーダーを目指す学生の皆さんに向けて、トップからのメッセージを記載しています。

東京大学における若いリーダーの育成が未来を形づくる

東京大学総長 藤井 輝夫

今般の新型コロナウイルス感染症の世界的流行により社会や経済のあり方やその前提が大きく変化する中で、大学が果たすべき役割の重要性が高まっています。東京大学で学ぶ皆さんには、国内外の様々な分野における人類的な課題に対して、創造的役割を果たすリーダーへと成長していってほしいと考えています。グローバルな課題に立ち向かうリーダーは、高度な専門知識や優れたリーダーシップに加えて、異なる価値観を持つ他者と協力しながら誰一人取り残さない世界を実現するための多様性・包摂性への理解が必要です。また、自らの学びを実際の社会課題解決に活かす実践力や、変容する知の在り方に対応しながら不断に学び続ける意識を涵養しなければなりません。そのような能力をもった若者たちを育成するため、東京大学は産業界のご理解と多大なるご支援を得てこのプログラムを運営しています。重要な責任のある役割を担い、グローバルに活躍しようとする志をもって、多くの学生がこの挑戦に参加することを期待します。
東京大学総長 藤井 輝夫


もう十分に勉強をしてきたと思っている東大生のみなさん

理事・副学長  林 香里

東京大学GLP-GEfILをご紹介します。
GLP-GEfILは、国際社会におけるリーダー育成のプログラムです。
では、プログラムでは何をするのでしょうか。
リーダーは答えを知っているのではなく、新たな問いを立てる人たちだと私は思っています。プログラムでは、自ら新たな課題を発見し、問いを立てていくことが求められます。また、履修の言語は英語です。英語を通して、新たな出会い、異なった見方を経験し、自分たちの「あたりまえ」の日常を突き放し、イノベーションを考えてもらいます。さらに、「東大の常識」も変えてもらうために、海外に出かけて武者修行もしてもらいます。また、少人数プログラムですから、プログラムでは一生の宝となる友人やネットワークができるでしょう。
つまり、GLP-GEfILは、知識をエネルギーに変える、そんなプログラムなのだと思います。東京大学から日本社会に、そして世界にイノベーションを起こしたいみなさん、あなたたちを応援します。

理事・副学長  林 香里


ひとり一人の力を引き出すために

教授 藤原帰一

東京大学はみなさんに、将来の人生のために役に立つ機会を提供する教育研究機関です。でも、「東京大学」という大学の名前、看板は、日本社会においてある限られた、しかし無視できない信用と影響力を持っています。そのために、自分は東大出身だなどという肩書きに寄りかかって人生を過ごそうとする人も生まれるかも知れない。それでは皆さんは力を伸ばすどころか成長を自ら成長を阻むことにもなりかねません。
ではどうしたらよいか。必要なのは、大学の名前に頼らない力を自分で磨くこと。そして、そのひとつの方法は、「東京大学」という機関と「日本語」という言語に頼ってもどうしようもないところに自分を置くことです。
GLP-GEfILは、学部生を対象として東京大学の展開する特別プログラムです。言語はすべて英語。自分で学ぶ課題を発見しなければならない。さらに、海外の第一級の学術教育機関で行われる短期プログラムに二回にわたって参加する機会が準備されています。皆さんに何かを教え込んだりすることが目的じゃありません。「東京大学」と「日本語」に頼らない、皆さんひとり一人の力を引き出すためにはこの仕掛けが必要なんです。GLP-GEfILによって、自分のなかの潜在力を思い切り引き出してください。
グローバルリーダー育成プログラム室長 藤原 帰一


「東大生」を超える東大生になる

教授 吉見俊哉 

最近、1960年の反安保の運動でデモ隊の一人として国会に突入し、機動隊と正面衝突して命を落とした東大生・樺美智子さんの文章を読んでいたら、彼女が東大に合格した際、ノートにこんなことを書いていたのを知りました。東大に入って「やりたいこと」は、英会話、タイプ、ペン習字、中国語、哲学、討論、読書会、ボート部、母にごちそうすること・・・・・・。そして、「したくないこと」は、「東大生意識をもつこと」。やりたいことが爆発的に増えるのは、受験勉強の抑圧から解放されたからでしょう。でも、したくないことの筆頭は、「東大生意識をもつこと」でした。この感覚は、1970年代に東大に入った私も強く持っていた気がしますし、今もそう考えている東大生は多いのではないでしょうか。東大生なのに東大生意識を拒絶するのは、東大が嫌いだからではありません。そうではなく、外形的な「東大生」に自足することなく、それを超えた何かになろうとする意志の表明なのです。かつてならば、それは「体制」と闘うことや、スポーツや音楽、演劇などの授業以外の分野で名を馳せることだったかもしれません。しかし、学問の権威がすっかり揺らいでいる今だからこそ、逆説的ですが東大生が「東大生」を超える最善の方法は、学問的実践を通じて常識的な枠を突破してグローバルに行動し、発言できる「自由」を獲得することなのです。東京大学のグローバルリーダ育成プログラムは、決して単に東大生の実践的英語力を伸ばすためにあるのではありません。東大生が「グローバル」という梃子の力を借りながら「東大生」という殻を突き破り、東大生以上の存在になっていく道を、私たちは用意しています。受験競争の「勝者」としての「東大生」でいつづけることに飽き足らないすべての東大生のみなさんに、ぜひここに参加していただきたいと考えています。
グローバルリーダー育成プログラム推進室  副室長(渉外担当) 吉見 俊哉


プログラム・ディレクターより

特任教授 リスクティン・ニコラ 

 皆さんが学んでいる東京大学は、日本は言うまでもなくアジアでもナンバーワンの大学であり、世界的にもトップ大学の1つに数えられます。このような環境にある皆さんは、とても優秀で熱意にあふれていることでしょう。そして今、わくわくするような将来への希望の入り口に立っています。もしくは、すでに目標へ向かって進み始めている方もいるかもしれません。将来への希望へ向かって努力することは、皆さんを成長させてくれますし、夢や目標を現実のものとする力を与えてくれます。そして、未来を担うリーダーとしての活躍の場を世界に広げることができるのです。
 既に将来についての明確なビジョンを持っている方も、将来のあり方を模索中の方も、海外での居住・留学経験のある方も、経験はないけれど海外に興味を持っている方も、適切なサポートとチャレンジ精神があれば、夢や目標を実現し、世界に変革をもたらす次世代のリーダーになることが可能です。その第一歩を踏み出す手助けをするために、私たちはGEfILプログラムを創り上げました。GEfILの授業はすべて英語で行われ、かつ世界的に著名な教授陣の指導を直接受けられるという大変ユニークなものです。GEfILの様々な科目を通じて、国際社会において先導的な役割を果たすために必要な能力やスキルを身につけることができます。
 GLP-GEfILのプログラム・ディレクターさらには熱心な教育者、学生のよき相談役として、プログラム全体のガイダンス、「実践研究」PHASE 1の指導、サマー/ウィンタープログラムへの出願のサポート等で、GEfIL履修生の皆さんの支援に力を尽くしていきます。
グローバルリーダー育成プログラム推進室 副室長(教育担当) リスクティン・ニコラ