GLP-GEfIL
「国連総会議長とのユース・フォーラム」にGEfIL履修生の山崎 美羽さんが参加しました! (2025/2/1)

(参加者集合写真は国連大学様からのご提供)
2月1日(土)に国連大学でフィレモン・ヤン第79回国連総会議長を迎えての若い世代の学生や学者との対話イベント、ユースフォーラムが行われ、本学よりGLP-GEfIL8期生(2025年1月修了)の山崎 美羽さんが参加しました。このイベントは、国連、持続可能な開発目標(SDGs)、そして進化する多国間主義の状況について、若手研究者たちがダイナミックに議論する場となり、山崎さんもフィレモン・ヤン第79回国連総会議長に対して質問を行い、また他の登壇者、他大学の学生、研究者の皆さんとの交流の機会を持ちました。
そこで山崎さんご自身に「国連総会議長とのユース・フォーラム」参加について寄稿して頂きました。
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こんにちは。GLP-GEfIL第8期の山崎 美羽です。
私は先日、フィレモン・ヤン第79回国連総会議長とのユース・フォーラムに参加させていただきました。
はじめにヤン議長から熱いスピーチをいただきました。そのトピックの一つが「平和・安全保障」「人権」「SDGs」が国連の3本柱であり、それらは相互に関係しているというお話でした。そして3本柱の実現には経済的基盤が必要だと明言していたのが印象的でした。ファイナンスなしには平和は構築できないという現実的な姿勢に触れ、国連に対するイメージが大きく変わりました。
私は、ガザやウクライナでの紛争の長期化や、アメリカ政治の現状を踏まえた自国中心主義や排外主義の潮流から、全ての国が共通の価値に基づいて足並みを揃えることが難しくなっている現状に危機感を覚えています。そこで、法学部の学生として、国際人道法を含む国際法の遵守を各国に求める上で、国連が果たす具体的で実効的な役割は何かという質問をさせていただきました。
世界中から集まった同世代の学生たちの質問から伝わってくる熱意も刺激的でした。真の「当事者意識」を持ちつつ心から現状を変えたいと行動している彼らの姿に、自分の体温が上がるのを感じました。
ヤン議長が何度も繰り返しお話しされていたのは、私たちユースがこれからの未来を作り出す担い手だということです。
“You would sometimes feel powerless, but no one is powerless”
━━━無力に感じることもあるだろうが、無力な人間などいない。
そして最後に、対話の重要性を訴えておられました。
“One of the greatest weapons nature gives us is dialogue.”
━━━自然が与えた我々の持つ偉大なる武器の一つは、対話である。
本イベントは全て英語での開催であり、大学入学当初の私であれば参加する勇気が出なかったかもしれません。ですが、GLP-GEfILにおいて拙い英語で議論を重ね、アメリカやフランスでのサマープログラムに参加させていただいた経験から、こうした場で自信を持って質問できるようになりました。
このような貴重な機会を与えてくださった全ての関係者の皆様に御礼申し上げます。
目まぐるしく姿を変える困難に満ちた世の中ですが、ヤン議長が私たちの目を見ながら伝えてくださった「自分たちの力を信じること」そして「対話を諦めないこと」を常に心に抱いて、この先も力強く歩んでいきたいです。
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山崎さん、有意義な機会での経験を共有して頂き、有難うございます。
GLP-GEfIL Websiteでは、今後も履修生がこの様な貴重な機会を頂いた場合は順次お伝えをしていきます。
(2025/02/17)