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『国連事務次長補、国連開発計画 (UNDP) 総裁補兼アラブ地域局長との対話』にGEfIL履修生が学生ディスカッサントとして登壇しました! (2024/5/30)

5月30日に、アブダラ・アル・ダルダリ国連事務次長補、国連開発計画(UNDP)総裁補兼アラブ地域局長をお招きして、本学未来ビジョン研究センター主催で行われた講演会「アラブ地域における女性のエンパワーメントを考える~女性・平和・安全保障(WPS)を進めるためには」にGEfIL履修生が学生ディスカッサント:討論参加者として登壇しました。

 

当日はまず、イベントの主催者である福士謙介未来ビジョン研究センター長の開会挨拶に続き、ダルダリ国連事務次長補、国連開発計画(UNDP)総裁補兼アラブ地域局長の講演が行われました。

講演の中では、特に以下の点が重要であるとして指摘されました。

 

  •  アラブ地域は、女性の労働参加が最も低いという点で、世界の他の地域と比較して劣っているが、
        女性の教育水準は高く、中でもパレスチナ自治区はアラブ世界で最も教育水準の高い地域である。

 

  •  女性のエンパワーメントはきわめて重要だが、広く知られているエンパワーメントの概念に従う
        のではなく、民族や地域の文化的多様性を保護し、大切にする必要がある。

 

  •  女性の経済的エンパワーメントは、平和と安全への重要な道筋であり、競争力のある経済を育成
        するためには、女性を正式な経済に仲間入りさせる必要がある。女性に対する教育が改善されれば、
        経済的自立に繋がり、全体的なウェルビーイングに貢献する。

 

  •  紛争では、男性が殺されると、女性も巻き添えになる事が多く、危機から不釣り合いな影響を受ける。

 

  •  脆弱な環境では、女性は多くの時間を無報酬のケアワークに費やし、支援を必要としている。
        彼女たちの存在は、家族だけでなく地域社会のウェルビーイングにも貢献しており、過去の
        開発経験は、女性を教育してエンパワーする必要性を示している。

 

  •  女性を有意義な形で平和プロセスに参加させる必要がある。2000年に採択された国連安全保障理事会
        決議1325では、紛争予防と解決における女性の平等な参加の重要性が確認されている。

 

続いて、GEfIL履修生を含む学生ディスカッサントを交えた意見交換が行われ、ダルダリ国連事務次長補、
国連開発計画(UNDP)総裁補兼アラブ地域局長が学生それぞれからの質問に答える形で、討議が進みました。

 

最後に、国連開発計画(UNDP)駐日代表のハジアリッチ秀子様が結びの言葉述べて、対話は閉会となりました。

 

学生の皆さんにとっては、ふだん報道や文献などを通してしか知る事が出来ないUNDPの取組みや、現在進行中の国際問題について、その解決に日々取り組まれているダルダリ国連事務次長補、国連開発計画(UNDP)総裁補兼
アラブ地域局長に直接質問し、お話しを伺える貴重な機会となりました。

 

タイトル 国連事務次長補、国連開発計画 (UNDP) 総裁補兼アラブ地域局長との対話
          「アラブ地域における女性のエンパワーメントを考える~女性・平和・安全保障(WPS)を
             進めるためには」

            https://ifi.u-tokyo.ac.jp/event/18084/

主催   東京⼤学未来ビジョン研究センター https://ifi.u-tokyo.ac.jp/

協力   UNDP東京事務所 https://www.undp.org/ja/japan/undp-tokyo


 

(2024/06/13)